ブログ
パラペットからの雨漏り
2014年06月13日|カテゴリー:ブログ
季節は梅雨の真っ只中。雨が降りジメジメした日が続いていますが、梅雨が終われば暑い夏がやってきますね。
梅雨時期ということでタイムリーなネタ。
パラペットからの雨漏りです。
パラッペットとは、建物の屋上や吹抜廊下、バルコニーなどの端の部分に立ち上げられた小壁や手摺壁の事をいいます。
この壁ってものすごく鬼門なんです。よっぽど注意して施工しても雨が入りやすいところです。
パラッペットがある屋根って雨漏りしやすいですか?と聞けば建築関係の多くの方が「うん」と答えます。
今日はその事例を紹介します。
思いっきり腐ってますね。笠木の板金をめくったら、防水シートが張ってありませんでした。(赤いライン)
ただでさえ危険な箇所です・・。
H180㎜の桁がほとんどガサガサになっていました。
このお宅は、何年か前に外壁を上からカバーリングして施工してありました。本来なら剥がしてから新しい外壁を張るのが一般的ですが、剥がす手間、ゴミ処分費を考えるとカバーリング工法の方お得にできます。
現状が雨漏りなどしていないお宅であれば問題ないかと思いますが、先ほどの写真のように雨漏りしている上から新しく外壁を張っても雨漏りは止まりません。
残念ながら肝心なところの防水が出来でいないので。
外壁を剥がした状態の写真です。
赤い矢印のところから雨がつたい雨漏りします。
青い矢印はシーリングです。これが劣化して入れてしまえば、簡単に雨が入ってきてしまうことがわかると思います。
外壁材とシーリングはあくまで1次的な防水です。
その下の防水シート、防水テープの施工の仕方がとても大切です。
なので、大切なところがダメなのに上からいくらカバーリングしてもだめですよ。
元の外壁。その上からさらに外壁。もし雨漏りしたら、もうどこから入ってきてるのかわかりません。
カバーリング工法をお考えの方は、しっかりと現状をチェックしてもらってからにした方がいいでしょう。
パラッペットの防水シート施工例
今はいい建材が多く出てきています。