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中古住宅の今後

2014年02月24日|カテゴリー:ブログ 

先週の金曜日に朱鷺メッセで「既存住宅アドバイザー講習会」が開催され80名ぐらいの方が参加していました。

私も足を運んだのですが、どちらかというと不動産屋さんよりの講義。

 

この講習会に参加できる資格というのは基本的には、建築か不動産に携わっている方なら参加できて、

講習さえ受ければ「既存住宅アドバイサー」の資格(免許証)がもらえるというものでした。

image (9)

 

 

講義の中身の3/4はこれからの中古住宅の流通についてでした。

 

その中身とは・・

 近年の日本は少子化問題、高齢化、などいろいろな問題のがあるなかこれから人口減少が進んでいくと予測されていますよね?

それなのに新築がどんどん建っています。去年2013年の新設住宅着工戸数は、前年比11.0%も増えて98万戸も建ちました。

それと同じく増えているのが空家。

人口が減っているのに新築が増えたら、空家が増えていくのは小学生でもわかります。

 

これはまずいと思った国は、中古住宅を流通させよう!と政策を打ち出していろいろと進めているようです。(理由は住宅の耐震化を進めたかったり、リフォーム市場で経済活性化を図りたいなど様々ですが・・)

「中古住宅の流通促進・活用に関する研究会報告書」

 

 

その一つとして、買主と売主の間にある情報格差をなくしてもっと安心して中古住宅を買ってもらいたいというもの。

これがホームインスペクション。

 

 今までの中古住宅売買は、家の状態が全くわからない状態で購入するかどうかを判断しなければならない状況でした。雨漏りしてても土台がシロアリに食べられていてもそれを知らずに売ってしまおうというのが普通。

それでは購入者がかわいそうですよね。なので、ホームインスペクションをして不安の解消をしましょう。といったものです。

 

 

今回受けた【既存住宅アドバイザー】は、これをもっと簡素化した調査を主に不動産屋さんがおこない、買主さん側に情報を提示するといった資格でした。

これからは住宅の中身を知らないまま仲介する不動産屋は淘汰されていくそうです・・。

消費者側にとってこの流れはとてもいいことですね!

 

 

今までスクラップアンドビルドを続けてきた日本ですが、大きな転換期を迎えているようです。